プールなどの水深は1mや1.5mなど、胸を超える高さでも楽しく遊べます。
しかし、洪水時では全く状況が違うと覚えておきましょう。
命の危険となる水深はわずか50cm。大人ならヒザ~モモぐらいの高さです。
なぜ浅くても危険か
洪水時は水が泥や砂により非常ににごり、下の状況が見えない状態になります。つまり、浅い場所、深い場所の見分けがつきません。
次に障害物です。
プールは底まで何もない平らな状態ですが、洪水の水にはさまざまなゴミ、日常道具、足にからまるヒモやビニール、さらには自転車やブロック塀さえも流されています。
長靴ならまだしも、スニーカーやましてやハイヒールでは、沈んだものに足を取られまともにすすめません。
また、洪水は常に流れています。
流れに逆らって進むことは遅くなることはもちろん、体力も激しく消耗します。足の弱ったご老人などは何度も休まなければならないでしょう。
休んでいる間にますます洪水がひどくなる場合もあり得ます。
とにかく水が来る前に避難を
重要なのは水が来てから非難するのではなく、天気予報で警告が出た時点で、なるべく早く非難を始めることです。
ただの雨なら濡れる程度で、風邪をひいても命を失うことはありません。
しかし、洪水の中を歩くことは、文字通り命を賭けることになります。
ぜひ天気予報に注意し、早めの非難を心がけましょう。